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三月三日

いつか海にたどり着く道横切ってわたしの場所は山裾にある

山と山かさなるところに朱が入りてこれからひとつ謝りにいく

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

差し替えたいけどできないのだから慎重に・・・・・

日輪に溶けだす雲さえ愛おしい 輝くものは影をつくりぬ

          ↓

日輪に溶けだす雲に音もなく輝くものは影をつくりぬ




粉雪の舞い上がり舞う儚さの夕べを超ゆる足のしびれて

          ↓

粉雪の舞い上がりまた落ちてゆく夕べを超ゆる足のしびれて


と改作したのだけれど、もう既に出詠してしまったのよね・・・・・・(泣)


テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

二月

持ち越しの秘書類しどろに積むままに新た日めくり風にそよげり

雨上がりのひかる道なお光らせて入学試験へ自転車がゆく

大学の中退理由は真っ直ぐに言って来ればいい 寒椿咲く

花いちりん胸に挿すごと帰り来よ圧迫面接受けし青年

健闘を祈りてくれる不合格通知は細きためいきに飛ぶ

幾分か補欠通知に厚みあり「ビミョー」と子らは口揃えたり

粉雪の舞い上がり舞う儚さの夕べを超ゆる脚のしびれて

日輪に溶けだす雲さえ愛おしい 輝くものは影をつくりぬ

四則演算できれば良しと面接に言われし吾のむかしはむかし

どんな過去からおちてきたのかマカデミアナッツを噛みてやまず歩かず



テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

十二月

低い山抱くように尾根が窓にあるその距離までの吾の視野なり

みるたびに伸びきったゴムみたいな顔 去年の顔が思い出せない

書き出しを襲う憎悪は月光が滲み出すときつかの間ゆるむ

「ちいさな白い花が咲いたよ」それだけが長い電話ののちを残れる

床としてここに過ごせる鬼胡桃素肌のごとく蜜引き入れる

かなしかった夢のつづきはもうなくて初めの一歩が毎朝にある

父母老いてまっすぐ伸びる黒髪の吾を知るもの夫のみとなる

むしろ泣けることの幸せ言わなくちゃ今年の初冬も澄みたる匂い

訴えることの悲しさを日暮れまで走らせていたペンに蓋する

いくつもの真珠が卓に光るよう置きたる眼鏡を通す電光

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

十一月

立ちあがる力が欲しい向き合うもの山しかなくて山に問いたり

わたしはここよ 具体的には言えなくて「かなしい」とだけノートに記す

説明がつかぬとあらば光るだけ光らせている携帯電話

分け合いて眠りを誘う酒だから突然泣くのは反則だろう

火災報知機みじかく鳴りし外界に頭わずか傾き『海雨』に戻す

開いたら六十頁がいつも来てしばらくを居て「Ⅰ」へと帰す

読み終えた後の表紙にこの夜は光るペガサス居りペガサスと寝む

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

お久しぶりデス(近詠)

水の中の長らく更新をしていませんでした。
もうなんかくじけそうになりながら毎月10首を詠むのに必死の
私でしたが、久しぶりに更新することにしました。
っていうのは、もーノートもぐちゃぐちゃになっていて、過去の
歌を振り返って読もうとしても、なにがなんだかわからなくなって
しまっていて、やっぱり整理は必要かと思いまして・・・・・・



雨あがりのひかる道なお光らせて入学試験へ自転車がゆく

鶏頭の花唇の厚み置かれたる仏間に入らぬむかしありにき

二、三羽が膝に乗り来ることもなく秋の光は楠を照らせり

夕暮れを閉ざしておればまず風が吾が背をなでて夫の帰りぬ

社員証ふせたる夫の幾面(いくおも)のこの夜は海をただようヨット

休暇のつづく同僚の職域に入るすなわち守秘も負うということ

うんうんと二度うなづいて「いいちこ」に氷を足せり水曜なれば

富有柿ひとつむく間になんとまあ眼鏡のままに眠りて君は

窓にすこし明かりを持てり閉じていた君が童心寝間に放てる

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

連作への思い

2月に生まれて初めて短歌の連作30首に挑戦した。

物凄く重いテーマで、心の奥底にずっと閉じ込めてきたことを
思い切って綴ることにした。

多くの人に知れなくても良くて、ただ誰かに読んで貰いたくて
今の私の力でできることを精一杯やった(と思う)

一度は切手を貼って、ポストに投函して翌日郵便局に電話して
局で止めてもらって、残りの一か月で一から作歌し直して再度
投函した。
30首のうちのどうしても外せなかった5首だけを残して、残りの
25首を作りなおした。

締切ギリギリに投函して、「これで後戻りはできないんだなぁ」
なんて思い、それと同時に丸裸の自分を見られるようで、少しの
後悔もありつつ、達成感でいっぱいになった。
そんでもって、のちの三か月、一首もできぬまま放心状態で
過ごすことになったのだけど、塔の先生方に一読してもらえる。
ただそれだけで満足だった。

多分、半分くらいの歌は例によって「意味わからーーーん^^」的な
歌だったろうけど、誰かの目に触れると思えばなんかこう、ドキドキ
した。
そんな初心者の、つぶやきというか毒吐きに一票をいただけたことは
思いもよらなかったことで、その嬉しさを表に出せるまでに今日まで
かかった^^

連作は、やはり体力が要ると思う。
けれど、達成したのちの何とも言えない気持ちの良さは、言葉で言い表せ
ないものがあった。

このような企画を設けてくださった方々、多くの作品のひとつひとつを
読まれて選に当られた方々に御礼申し上げます。
来年もがんばります!^^(多分)

って、本当はその30首の中の外せなかった5首。そこに伝えたいことは
集約されていたのですが。



細胞のビンと立つときあるそれは母乳干されし日よりままある

暴力を詫びに来し少年その父の暴力により戒められて

夕ざりはひとりによかり「いじめ苦に」そのとんちんかんに壁打つのみの

月に足投げ出して子が寝ておりて殴られし傷も共に寝ており





今日の歌

Uの字に押される川の夜の更けをイオンモールが白く照らせり

すみませんな歌

歌を詠んだ。
その歌を世に出した。
厳しい批評を受けた。

でもしかし、「すみません」などと言わなくて良い。

自分の伝えたかったことが、伝えきれなかった。
だとしても、歌を詠む人が人に謝らなくてはいけない
歌を詠むはずもなく、伝わらなかったとしたら
伝える力が少し弱かっただけのことと思って
またいつか、その歌を拾ってどうしても伝えたいこと
ならばアレンジしてみたら良い。
と思うのでありまして

批評する側は、その作者の今と後を踏まえたうえで
批評するべきと私は思うわけです。

特に、若い人には・・・・・・・・


今月の歌

キッチンへ行きかねる陽射し熱帯夜の体育館の程になきこと

いそぎんちとゃくのごときジャスミンしとしとと三角コーナーで甘く匂えり

骨と花ともにして捨てなにかしらほろ苦きもの突きあげてくる

ふり向けば散髪した子が模試結果持ちて立ちおり 濡れた手を拭く

おとこなら泣くなと育ちずんぐりと顎関節も育ちてきたり

ある日には巴里かとおもう街並みの巴里は知らねどこの窓が好き

近づきて遠のける山は若き日の標のようだと言うに至らず

ひとつぶの安定剤を服みしのち薄日を帯びた吾がほんもの

水に浸す牛蒡のように小一時間眠りしのちの髪をゆわえる

ここまでとして閉じるだろう『山鳩集』おまけのような朝くるなら

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

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