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月夜の浜辺

確か小学校六年生の頃。
五つ上の兄は当時、高校生でした。
時々こっそりと兄の居ぬ間に、兄の部屋を物色するのが好きだった(趣味ワル)
私の部屋にはまだ無かった大きな書棚。
そこにある百科辞典で遊ぶのが大好きでした。
その日ふと見つけたのが、中原中也の詩集でした。
開いて読んでみました。
なんとなくわかるようなわかんないような、けれど何かが込み上げてきて
止まらなかった記憶があります。

月夜の浜辺

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
月に向かつてそれは抛れず
浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを袂に入れた。

月夜に晩に、拾つたボタンは
指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか

この詩が有名であることも知らず、というより中原中也という人も知らず
小学生だった私が、わけもわからず泣いた記憶がふと蘇ったので、ここに
書き留めておこうと思った次第です^^



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