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じんわりと滲みてくる

河野裕子先生の訃報から少し時間が経ちました。
私がその事実を耳にしたのは、まさに「塔8月号」が届いた翌日でした。
気力で書かれた現況と、メッセージを私は繰り返し繰り返し読んで
滲み込んでいたものだから、その事実はなかなか受け入れられませんでした。

「からだが病んでいても歌は健やかな歌を作りたい」
河野先生のこの言葉を私は忘れることはないでしょう。
今の私に語りかけられている気がしてなりませんでした。
直接にお話をする機会はありませんでしたが、今年1月のNHK全国大会の
表彰式で、舞台におられる先生を遠くから拝見することができました。
和服がとてもお似合いで、その頃だってそのような場に立たれることは
お辛かったろうに、丁寧に丁寧に評をなさっていたお姿を今もはっきりと
憶えています。
歌を詠む、そして残すということの意味を私に教えてくださったような
気がします。
お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

けど、先生がどこにおられようと、先生の歌は生きていて人の心の中に
何かを生むような気がします。

振るえが止まらないほどずっしりときた歌の中から


たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 

あの母をこれからのわたしは生きてゆく死に撫でられながら死にゆきし母

死にも死はあるのだらうかどつぷんと湯に浸りつつあると思えり

                               河野裕子

謹んでご冥福をお祈りいたします。






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こんばんは

いちばん好きなのはこの歌です。

たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり (河野裕子)

長く近江に住んでいたこともあり感じ入るものがありました。
新婚当時、河野先生が最初に赴任した中学校の跡地に住んでいたことを
最近知りました。

それから、
新聞で訃報を知ったその日に偶然京都で『塔』誌8月号を手に取り
「からだが病んでいても歌は健やかな歌を作りたい」
の近況も読みました。

河野先生にはお会いしたことはありませんが不思議な縁を感じています。


麦太朗さんへ

おはようございます。

この歌は、遅まきながら私が短歌を始めた頃に
出逢った歌でした。
その頃は、この歌がよく読めなくて、それでも何か
「母性を感じる大きな人」ということを漠然と感じた
ことを覚えています。
麦太朗さんが引き出してくれた懐かしい歌。
今こうしてまた、今の私として鑑賞させていただいて
います。ありがとう~

この夏、京都に来られたんですねぇ。そして塔誌を
手に取られたんだぁ。
不思議な縁を感じるときってありますよね。

その塔誌で毎月先生が書き残してこられたことは
私の心の宝物です。

去年のNHK短歌大会の壇上で涙した先生の姿が今でも残っています。
きっとあの頃は既にもう時間のないことを察していたように思う。
もっともっと生きたいっていう切な思いが伝わって私も涙しちゃったけど・・・。

たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 

この歌は短歌を始めた頃の私に大きな衝撃を与えてくれた歌です。
あまりにも有名な歌だけど、あの頃は先生の名前もろくに知らなかった頃だった^^;;;

彼女の歌は本当にハッとして心に迫ってくるような歌が多いよね。

ご冥福をお祈りいたします。。。

ほたるチンへ

そういえば、前~~にこのお歌のこと、真夜中に
語り合ったことがあったよねぇ。
そういう思い出と歌はセットなんだよね。
「歌を詠いつづけなさい」って先生はいつもおっしゃる。
まだまだ下手っぴーだけど、絶対詠い続けたいと思う。

そういえばNHKの大会で、ほたるチンは河野先生の選で
入選したっけ。忘れられない一首になったね!

西野さん、こんばんは。

ツイッターで訃報は知っていましたが、
お伝えしづらかったので控えていました。

なんといったらいいのか、わからなくて。

健やかな歌、詠んでいきたいですね……。
簡単じゃないけれど、ね……。

はじめまして。

こんばんは。
コメントを有難う御座います。

健やかな歌を詠むって本当にむつかしいですね。
体が病んでいても、何かに感動する心、感覚は
持っていたいですね。
まだまだだけど、そのように生きていたいと思います。
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