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歌集探訪

ご本人にお願いして送っていただいた歌集、
松村正直氏の第一歌集「駅へ」をもう四度ほど繰り返して読んでいます。

20代後半の松村氏の作品。
彼の四年間のフリーターをしながら日本各地を転々と移り住まれていたその
生き方は、若い男性であれば憧れる人も多いであろう。
かつて、7000円だけポケットに突っ込んで、突然に東京へと出て行った
男友達のことが思い出された。
「駅へ」ではそういった時代から、結婚するまでのそのままの松村氏に
出逢える。
それは決して綺麗ごとではなく、「自由」であることの厳しさ、孤独感が
ひしひしと伝わってくる作品となって、読者の心を捉える。


土手道のすすきよすすきどこまでも僕の忘れた人の数だけ

雲天を支えきれずに縮みゆく電信柱を責める気はない

表からしか見たことのない家が続く やさしく拒絶しながら

ネクタイをしている首としていない首 二種類の首があります

ざらざらの夕陽は窓を突き破りしばらく僕をざらざらにした

カウンターだけの小さな居酒屋に客は横顔だけを持ちよる


歌集冒頭、ラフに生きる選択をされた松村氏の生の声が載る。
タイトルは「フリーター的」であり、この「的」という言葉に
ある種、自分への挑戦のような印象を私は受けた。
又、単に勝手気ままに生きるのではなく、何か一本の「芯」の
ようなものを携えている気がする。
冷静に自身をみつめるもうひとりの自分が存在していて、容赦なく
自分に切り込む。


最初の旅は函館。


日の落ちて噴出す風の寂しさは分かれ道その右も左も

抜かれても雲は車を追いかけない雲には雲のやり方がある

エキストラばかりが歩く雑踏の空へ逃げ出せ青い風船

この風と決めて飛び立つたんぽぽの綿毛の行先を尾行せよ


特にこの最後の歌が私は好き。
このように、松村氏の旅は始まり、その物語性からどんどん
読み進めたくなる。
しかしどうかするとその読みは浅くなってしまいがちになる
ので、何度も繰り返し読むことをお勧めしたいです。

ここまで、まだまだ冒頭部分。一度に記事が書けず、何部かに
分けて書きたいと思います。今日はこのへんで・・・・・・


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お久ぶりです!

明日香さん、こんにちはー!!
こちらのブログ、いつの間にかケータイからアクセスできなくなってしまったのでなかなか訪問できずにいました(汗)

松村さんは、昔々投稿先が同じだったこともあり、おそらく放浪中の歌を私はリアルタイムでも読んでいるのです^^
「駅へ」は私も大好き♪
読んでいって、最後にすごくいろんなことが納得できる、そしてよかったねえって言ってあげたくなる、そんな感動的な歌集でした。

御迷惑をおかけしております(泣)

ことはさん。
相変わらずわがまま勝手でホントにごめんなさい(泣)
ことはさんには、特に申しわけないと思っていて、直接
メールしようと思うのですが、チャンスを逃してばかりで・・・・
後日、メールさせていただきますね!!
でもPCで見れる?^^
良かった!!
これに懲りずに遊びに来てね。

ところで、ことはさんっ!そんな昔から短歌を詠んでいたのね?
すごーーい!大先輩じゃんっ
しかもあの松村さんと投稿先が一緒だったとは羨ましい~~~
「駅へ」早く記事を書き上げたいのですが、なんせ引きたい
歌が多すぎる・・・・・
なかなか絞りきれないでいるのです。
ボチボチに書きますね。
今後とも宜しく~
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