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四月

まぶた越しの薄いひかり ほつほつと田舎の朝が吾に近づく

木漏れ日がまだやわらかに届きたる枇杷の実越しのアンクレットに

外郎の白を選んでいつからか「わたし」と母は言っていたんだ

祖父のとなりに祖母の眠れる坂の上ひょうひょうと菜の花が咲くなり

「さよなら」と言わない町に生まれしは「帰って来るわ」と言いてわかれる

美馬商店を右に曲がればもう母の生家は見えず枇杷の葉しげる

この次の話はしない母と立つ定期航路に白線引かる

じりじりと時間が吾にかぶさってうつ向く母の横に立つのみ

夜の海の船に寄せ来る波音がきのうとあすを曖昧にして

終わったことばかり思えり誰宛というわけでない日記をつけて

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テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

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西野明日香

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