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あげあしをとる

連日の衆院選挙の報道が酷い気がしている私です。

似たような志を持つ政党と政党でありながら、ひとつにまとまりきれないでいる日本維新の会と
みんなの党。
小選挙区でバッティングしている候補者を「もうジャンケンで決めてもいいくらいですよ」と
発言したことに対して、鬼の首を取ったように騒ぐ報道があったりすることにもうウンザリ。

そんな言葉よりももっと注目すべき国民をバカにした言葉が、政治家によって飛び交っているのに
そこには気づかないことの愚かさにはあきれる。

昨夜もそう。

たまたま観ていたBSの討論番組で、道州制の導入について民主党議員と道州制を訴える人の議論。
議論をしているうちに人間はつい本音、本質が明らかにされるものだなぁと改めて感じた。

民主党議員がふとした拍子に発した言葉「県にやらせるのは・・・・」というその一言が私の心に突き刺さった。

与党は社長で知事は部下。という意味だとすぐに思った。
何を勘違いしているんだ?
とそののちに怒りが込みあがった。

知事を部下という意味の発言は重大と思う。

知事の下(?)に居る私達国民は、どういう位置づけなんだろう?

どうして、メディアはそういう大失言を放置するのだろう?
私はそんな政党には絶対投票しない。

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十一月

君には君に射す陽があってなにもかも許せるだろう雲はける空

あきらかな夏の光を無くしたる枝かたくして古き葉おとす

終わりから始まる記憶 枝先に降り積む雪はそれを美化して

ワイパーに雪の溜まりは除かれて扇の中に照る空ありき

八月

このうちのあなたはどれかと問われたる保険証預け耳鼻科に座る

ヘッドホン装着ののち音を待つ聴力検査に長く待つ音

三号被保険者なりしこの夕べ人の名のつく病名付さる

大通りはずして歩く石段の翳りの中に黄の花ゆれる

職持たぬ午後の長さは投薬後夢を見ぬほど寝てもあまりぬ

水の上を魚がはねて引き継ぎに漏れいしひとつメールに言えり

人の手にハガネが動き川岸に小さく咲ける草は刈られつ

水に浸す夏の素足の感覚の読後のなかに夫と子待たむ

浴槽に放した四肢を引き寄せる胎児のかたち深く沈めり

この先も働きにゆく寝顔あり夕日のような微光を放つ

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

歌にしなかった歌を読む

七月は、歌が詠めてないんです。

でも読むという作業を沢山しています。

タイトルにある通り、一連を読んでいて、つい最近気づいたことがあります。
世に向けて発表される一連を詠むときに、たとえば30首詠であれば、沢山の歌が用意されているのだと思います。
けれど、30首に収める歌は厳選され、何首も捨てられ発表されるのだと思います。
時に、そのことが痛いほどわかる一連に出会います。

言いたいこと、表現したいとはいっぱいあって、でも表に出しきれなかった歌の存在があって、そこにはないけれど、こんなこともあったのだろう。こんなことも伝えたかったのではないかと思いつつ、読み進めていく一連があります。
そういう一連は決して派手ではありません。
けれど、読後にはどうしてか作者が愛おしく、歌にない歌に感動するということを体験させていただくことができます。

何かを得た気がしました。

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

六月

弁護士の「うそつきが勝つこともある」の言葉の先が雨に紛れつ

反則を犯した者が手を挙げる部活の写真の吾は肥えていし

ハンモックのかたちに浮ける赤い月呼び出して話し疲れてみたき

近況を少し知りたる友おもう手のひら既にスマホ乗せたる

旧姓に戻りたる友 爪に花光らせてあり蜜バチも飛ぶ

はしゃぎ過ぎし吾のうしろ影傾かず歩道をゆかな楡に入るまで

添い星のような野萵苣に触れぬ水 海に落ちゆく陽を追い流る

わたくしに入れる保険のなきことを早口の外交員に言う

売られゆくラブラドールを見ていたり水際走る想のみにして

髪切れば過去でも未来でもなきが向こうにあらんそのドア開ける




テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

五月

毎夕にボール追う犬来ぬなれば風吹き渡る冷きグランド

雨打つとき花香るとき焦がれるということむかし確かありにき

あかねさす二十八星は雨風が過ぎた網戸の裾に来ていし

風車まわらぬほどの風となり二十八星のいないベランダ

薄青の山のふもとに光る街そのひとところクリーム泡立つ

夫はまたひとり荷持をつめた朝物音立てずアメリカへ発つ

筋力をつけよと子の言うトレーニングふたつ終えたり芋も煮えたり

風に揺れるシャツ取り込んでいつか子がいなくなる日のひとつ暮れゆく

ああ鳴けばこう鳴く鳥がいる空をあしたは夫が降りて帰らむ

「うんいいよ」っておとこが応える婚約はどうかと思いて子に肉食わす

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

あたりまえの日常

こんなことを言っていいのだろうか。
でも毎回思うことがある。

久しぶりに思うことをここに書くのだけど、

例えば歌会の10分ほどの時間に行われる選歌。
その10分には気づかずに、自宅に帰って何度も読み返して
はっと良い歌と気づく歌がある。
そういう歌には、一瞬で良いと思った歌以上の感動がある。

毎度、私の通う歌会には、ベテラン揃いのどの歌も上手い歌が集まる。
その中で何首か選歌するのに、インパクトのある歌、当たり前に日常生活に
ありながら、そのことが細かに描写されそして共感できる歌、そこに評を集める。

だけど、家に持ちかえって何度となく読み返しているうちに、自分の日常で
経験したことではないのだけど、それだけに未知の世界に寄せる自分の
おもい、と言う感覚が湧きあがってきて、ついには素晴らしいと感じることが
あることに気づいた。

通り一遍の当たり前にある光景を常識的に言う歌は、誰にもわかりやすく
共感するところではあるが、それは私にとって、それを目にしたときの一瞬の
感慨にしか過ぎないことに気づいた。
もちろん、そのことを否定するわけではないけれど、私自身、歌の中に日常
しかないのだけど、それとはかけ離れた世界あるいは世界観が詠われている
ことへ一歩踏みこむ読者の勇気というか、そういうものが私にも欠けている
ような気がする今日この頃である。
また、非常識的な歌が評価されにくいのは事実ではないだろうか。私は、そういう
ところと向き合い、歌を読んでゆきたいと思った。

これまでの自分の人生に「有る」」ことへの共感よりも「無い」ことへの
刺激が欲しい。と思った。

四月

まぶた越しの薄いひかり ほつほつと田舎の朝が吾に近づく

木漏れ日がまだやわらかに届きたる枇杷の実越しのアンクレットに

外郎の白を選んでいつからか「わたし」と母は言っていたんだ

祖父のとなりに祖母の眠れる坂の上ひょうひょうと菜の花が咲くなり

「さよなら」と言わない町に生まれしは「帰って来るわ」と言いてわかれる

美馬商店を右に曲がればもう母の生家は見えず枇杷の葉しげる

この次の話はしない母と立つ定期航路に白線引かる

じりじりと時間が吾にかぶさってうつ向く母の横に立つのみ

夜の海の船に寄せ来る波音がきのうとあすを曖昧にして

終わったことばかり思えり誰宛というわけでない日記をつけて

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

三月二十七日

瞼越しの薄い光に目ざめたる髪の先から花の匂える

母と吾おなじ匂いがしたはずのおそらくちがう今を生きなむ

増えつづける枝葉のごとき少年の問いに応えて鉄橋わたる

テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

三月

病気の子産みしおまえの母は恥と言われて子はあの街捨てにき

いつか海に辿り着く道横切ってあなたの場所は山裾にある

西日射す君の殻なる六畳のドアにこぶしの形(かた)も捺されて

からっ風に自転車漕げばまなこから溢るるものあり叫びたくあり

朝の光に声轟けば浪人は寝ぐせのままにぬうと出で来ぬ

校名にふくらみをもつ封受くる子は局員に何度も礼して

今年五度目の書き止め配達局員は円顔だったと今更知りし

静かなるくじらの如くうつぶせて『今日から俺は』の二巻に子は入る(いる)

大きお世話くちにしかけてのほほんと陽の射す桃を匂いていたり

浪人でありし子の日々は吾もまた浪人に在りし四角い部屋に



テーマ : 自作短歌
ジャンル : 小説・文学

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